イボについて
イボの種類
尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)
小さな傷口から感染します。子どもに多く見られる傾向にあり、多くの場合、一か所のみでなく、複数個所に同時発生します。症状部位に直接的・間接的に触れることで、他の部位や他人へ感染が広がる可能性があります。早期発見・早期治療することにより、周囲への感染を防ぐことが出来ます。
足底疣贅(そくていゆうぜい)
足の裏に出来るイボで、皮膚の表面が白く盛り上がり、ザラザラしているのが特徴です。ウオノメや胼胝と見た目が似ていますが、足底疣贅の場合、表面を削ると点々と出血します。
扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)
若い女性に多く見られるイボで、青年期に発生しやすいことから、「青年性扁平疣贅」とも呼ばれています。顔面部や腕部分に症状が現れることが多く、シミとも間違われやすいです。イボの表面は、ザラザラせず、先端部分が平たいのが特徴的です。
尖圭コンジローマ
男性の場合には、陰茎や包皮の表面、女性の場合には大小陰唇や膣前庭の表面に現れる鶏のトサカのような突起のことを指します。痛みやかゆみを伴うことなく、気づかずに感染が広がる可能性がある性感染症です。放置していると、重症化して不妊の原因になることもあるので、異変を感じたらすぐに受診することをお勧めします。
その他のイボ
- 老人性イボ(脂漏性角化症)
- スキンタッグ
- ウオノメ・胼胝
- 水いぼ(伝染性軟属腫)
など
イボの原因
皮膚のバリアが乱れるなど皮膚表面の小さな傷からウイルスが侵入し、増殖して発症します。 ひげそり後の小さな傷、手荒れ、靴擦れなど足の小さな傷は要注意です。 日頃からのスキンケアがイボ発生防止に重要となります。
イボの治療方法
液体窒素凍結療法
液体窒素冷凍凝固法は皮膚のできものに-196度の液体窒素を当て、凍傷をおこしてできものを壊して取り除く治療です。
治療後、時間とともにできものが壊れ、かさぶたになって剥がれ落ちます。
ウイルス性イボの治療としてしばしば行われますが、他にも老人性イボ(脂漏性角化症)や首のイボ(スキンタッグ、アクロコルドン)などに使われます。
1~2週間おきのに数回~10回以上の治療が必要になります。
当院では、液体窒素冷凍凝固法に限定せず、イボの種類や皮膚の状況に応じて、適切な治療をしていきます。痛みを避けたい方でも治療できるよう様々な治療方法を整えていますので、イボのことでお悩みの方は、お気軽に当院へご相談ください。
その他の治療方法
- ヨクイニン内服
- トリクロロ酢酸塗布
- SADBE療法
- オキサロール軟膏
- スピール膏
など