一般皮膚科 GENERAL

首・脇のイボについて

首・脇のイボとは

首に2mm程度の肌色や茶色のポツポツが30代を過ぎる頃から増えてきます。首以外にも、わき、鼠径、腹部といった摩擦を受けやすい体のやわらかいところに多発します。体質的にできやすい方、できにくい方がいます。

体質や摩擦環境によりできるイボで、うつりはしませんが、見た目に目立ったり、引っかかり痛みを生じるということでお悩みの方は非常に多いです。 視診で診断を行います。

大きさにより呼び方が異なり、①小型であまりもりあがっていないものはアクロコルドン、②根元が細く飛び出ているものをスキンタッグ、③大型のものを軟性線維腫といいます。そのほか脂漏性角化症やウイルス性のイボ、ホクロが混ざっている場合もあります。

首・脇のイボの治療方法

①液体窒素を用いた冷凍療法:
-196℃の液体窒素で凍結します。凍結した部分は1~2週間後、かさぶたになって自然に脱落します。スキンタッグのように飛び出ている場合に適応となりますが、治療後に色素沈着を残すことが多く、平たい皮疹の場合はおすすめしません。

②ハサミで切り取る:
ピンセットでつまみ、ハサミで切除します。小さないぼならほとんど出血しません。こちらもスキンタッグの治療に適しています。

③炭酸ガスレーザー:
盛り上がった組織をレーザーで蒸発させます。小さないぼなら麻酔は不要です。チクチクっとした軽い痛みがあります。アクロコルドンの治療に適しています。保険外治療のため自費となります。

④手術:
局所麻酔を用いた簡単な手術です。いぼの根元をメスで切り取って、傷を縫い合わせます。 大型の軟性線維腫の治療に適します。