巻き爪・陥入爪について
巻き爪・陥入爪とは
巻き爪とは、爪の端が内側に巻き込んだ状態のことをいいます。巻き爪の縁は爪の下や周りの皮膚を傷つけやすいため、細菌感染も重なって炎症を起こした状態である「爪囲炎(そういえん)」を起こすことが多いです。 これとよく似た病気に、爪の先端が周囲の皮膚に刺さって炎症を起こした状態である「陥入爪(かんにゅうそう)」があります。陥入爪は、巻き爪があると起こりやすいのですが、巻き爪がなくても起こります。つまり、爪のあたりが痛いからと言って必ずしも巻き爪というわけではないのです。通常、巻き爪は自然に治るものではありません。長い間放置すると、症状がさらに悪化したり、痛みをかばった歩き方を続けることで膝や腰の痛みへと発展したりする可能性もあります。繰り返し痛みを感じるようになったら、早めに治療を始めることをおすすめします。 また、巻き爪の「外見」が気になって治療を希望される方もいます。冬~春頃に矯正治療を始めて、素足を出す機会が増える夏までに爪の形をきれいに整えておくのも一つの方法です。
このような症状・お悩みはありませんか?
- 足の指が痛い
- 足の爪が切りにくい・切れない
- 爪の外見のせいで夏の素足を見せられない
など
巻き爪・陥入爪の原因
巻き爪の原因
巻き爪の原因は爪の切りすぎ(深爪)や不適切な靴、外反母趾などです。
深爪:
深爪をしていると、足の指に力が加わった際に、爪の先の皮膚が力を受けて盛り上がります。その結果、爪はまっすぐに伸びることができずに、厚みが増したり、両端が巻いたりしてくるのです。
不適切な靴:
ハイヒールや、先端の窮屈な靴、またサイズの合わない靴などは、爪が圧迫されて巻き爪の原因となります。
外反母趾:
外反母趾は、足の親指の関節が小指側に曲がっている状態をいいます。外反母趾は、パンプスのような先の細い靴によって足指が変形することや、足の3つのアーチのひとつ「横アーチ」が低下し足の幅が広がる状態である「開帳足」も原因になります。
陥入爪の原因
陥入爪の原因は主に深爪です。 爪の両端を短く切ってしまった場合、その爪がとげのように皮膚に突き刺さり、痛みや炎症を引き起こす「陥入爪(そう)」の原因になることもなります。その痛みを何とかするためさらに切ってしまうと症状は悪化してしまうので注意が必要です。
巻き爪の治療方法
コットンパッキング(保険診療)
ピンセットで突き刺さっている爪の角にコットンを詰める方法です。毎日、入浴後に少量ずつ詰めることにより爪の下に隙間ができ、食い込みが和らぐことによって爪が軟部組織に刺さらなくなります。
巻き爪マイスター
巻き爪マイスターは、巻き爪(過度にわん曲した爪)を矯正するための医療機器です。コイルばねに内蔵された超弾性合金ワイヤの弾性力によって、矯正具を装着している間に爪のわん曲が徐々に矯正されます。
巻き爪マイスターの特徴
・超弾性合金ワイヤが、持続的に爪のわん曲を矯正します。
・ワイヤをコイルが抱合する設計であり、安全性に配慮しています。
・ばねの伸縮を利用して、フックを爪側縁に引っかけることで、比較的短時間で装着できます。
・爪を自然な形で矯正できる設計です。また、爪の根元側の矯正効果も期待できます。
マチワイヤ法(自費診療)
注射針で爪に穴を2か所開け形状記憶合金ワイヤーを通して接着剤で固定します。