10月29日、新しい外用薬「ブイタマークリーム」が登場します！



このクリームには「タピナロフ」という成分が含まれており、アリールハイドロカーボン受容体（AhR）を通じて、肌の健康を多方面からサポートします。

タピナロフとAhRのしくみ

AhRは、私たちの食事や環境の微生物、化学物質などによって活性化される受容体で、免疫の調整や炎症の抑制、肌のバリア機能維持に関わります。タピナロフはこのAhRを活性化させることで、皮膚の炎症を和らげ、抗酸化作用を発揮し、アトピー性皮膚炎や乾癬の改善が期待されます。

ブイタマークリームの3つの特長

1. 炎症を抑える
   　タピナロフは、炎症の原因となるサイトカイン（IL-4やIL-17A）の生成を抑制し、アトピーや乾癬などの炎症を抑えます。また、抗酸化分子も生成されるため、活性酸素による酸化ダメージを軽減し、肌を健やかに保ちます。

2. 肌のバリア機能を強化
   　タピナロフは、肌のバリア機能を支える成分の生成を促進し、肌の水分保持力を高めます。これにより、乾燥しがちな肌の水分が逃げにくくなり、保湿効果が向上します。

3. かゆみを軽減
   　神経反発因子の活性化により、かゆみを引き起こす神経の働きを抑え、かゆみの軽減が期待できます。快適な使い心地で、かゆみが気になる方におすすめです。

患者さんへのメリット

「ブイタマークリーム」は1日1回塗布するだけで効果が期待でき、使いやすいクリームタイプのお薬です。

適応と使用方法

• アトピー性皮膚炎：成人および12歳以上の小児に対し、1日1回外用
• 尋常性乾癬：成人に対し、1日1回外用

非ステロイド外用剤が4種類となりました。患者様の症状に応じて、慎重に適応を検討しながら最適な薬剤を選んでいきたいと思います。