一般皮膚科 GENERAL

かぶれ・接触性皮膚炎について

かぶれ・接触性皮膚炎の治療方法

長く続く湿疹、かぶれには背景に思わぬ原因が潜んでいることがあります。原因を取り除かなければ皮疹は遷延してしまいます。 そのために有効な検査がパッチテストです。一般にかぶれを起こしやすい製品に対してはパッチテストパネル(S)、金属アレルギーに対しては金属パッチテストを行います。

パッチテストパネル(S)とは

パッチテストは、難治性で長く続く湿疹、かぶれの原因となるアレルゲンを確定する有力な手段です。その原理は、アレルゲンと推定される物質を患者の皮膚に貼付して、人工的にアレルギー性接触皮膚炎を再現させることにより、原因アレルゲンを特定するというものです。
平成27年5月に佐藤製薬から簡便に検査が行えるキットが発売されました。 かぶれを起こしやすい物質の試薬を含む2枚のシールを48時間貼り付けます。
1ユニットの中に、パネル1とパネル2の2枚の検査用パネルがはいっており、計24種類のアレルゲンを検査することができます。

パッチテストができる曜日

検査日 48時間判定
月曜日 水曜日
水曜日 金曜日
土曜日 月曜日

金属アレルギーとは

かぶれの一つで皮膚に金属が触れることにより発症する皮膚の病気を金属アレルギーと言います。 日頃何気なく使用している指輪、ネックレス、ピアス、イヤリングなどのアクセサリーや時計、歯科金属など体内の金属、また微量な食物に含まれている微量な金属が原因となり得ます。金属アレルギーの診断に最も信頼性が高い検査はパッチテストです。パッチテストは保険診療で行うことができます。(医師が必要と判断した場合のみ)

金属アレルギー検査ができる日

金属アレルギー検査は、開始日,2日後,3日後,1週間後の合計4回の受診が必要です。 当院は木曜日を休診日としている関係上検査可能日は水・土曜となります。祝日や臨時休診などにより、水・土曜日であっても検査を開始できないこともあります。その為、検査を希望される際は、事前に電話して頂き、相談して頂けることを勧めております。

検査日 1回目判定 2回目判定 3回目判定

金属アレルギー検査の方法

背中の正常な皮膚に、金属の試薬を付けた試験紙付きのフィルム(パッチテスター)を貼ります。
48時間貼り付けたままにし、 2日目(48時間後)に再診していただきます。パッチテスターを剥がし結果を判定します。判定は2日目(48時間後),3日目(72時間後)と7日後に判定を行います。