尋常性白斑について
尋常性白斑とは
尋常性白斑(vitiligo)は、皮膚の色をつくるメラノサイト(色素細胞)が後天的に減少・消失することで、境界のはっきりとした白い斑点が出現する皮膚疾患です。 日本人でも人口の0.5〜2%程度にみられる比較的ありふれた疾患ですが、顔や手など露出部に出やすいため心理的負担が大きいことが特徴です。
尋常性白斑の原因
- 自己免疫異常:免疫がメラノサイトを誤って攻撃すると考えられています
- 合併症:慢性甲状腺炎、バセドウ病、アジソン病、1型糖尿病、悪性貧血など
- 誘因:ストレス、外傷(日焼けや擦過傷)、感染など
診断
- 視診・問診
- ウッド灯検査(紫外線で白斑部を観察)
- 必要に応じて血液検査(甲状腺機能や自己抗体)
尋常性白斑の治療方法
1. 外用療法
- ステロイド外用薬(保険適応)
- 活性型ビタミンD₃外用薬(保険適応外)
2. 光線療法(保険適応)
尋常性白斑の治療の中心は**紫外線治療(光線療法)**です。 当クリニックでは、従来のエキシマライトよりも高出力で効率的な治療が可能な**XTRAC Momentum®(エクストラック・モメンタム)**を導入しています。
XTRACの特徴
- 輝度は従来のエキシマライトの約55万倍
- 白斑部にピンポイントで照射でき、正常皮膚への影響を抑制
- 短時間で終了し、痛みもほとんどありません
- 全国的にも導入施設が限られており、浜松市内でも数少ない治療方法のひとつです
当クリニックの特徴
- 全国的にも導入が限られるXTRACを用いた光線療法を提供
- 皮膚科専門医が患者さん一人ひとりに合わせた治療を提案
- 長期的なサポートを通じて安心して通院いただけます
よくあるご質問
Q
尋常性白斑は治りますか?
完全に治癒することは難しいですが、外用療法や光線療法を継続することで色素が戻る例は少なくありません。
Q
保険は使えますか?
ステロイド外用薬や光線療法(紫外線治療)は保険適応です。